行政書士 巽良太事務所

コラム

国保連請求ソフトが怖い本当の理由――慣れても不安が消えないのは、捜査ではなく制度判断だから

国保連請求ソフトが怖いと感じる理由――操作の問題ではなく、制度構造の話

請求ソフトの操作が、いつまでも不安なまま

障害福祉サービス事業所から、国保連請求について次のような声をよく聞きます。

  • 国保連請求ソフトの操作が分かりにくい
  • どこを設定すれば正しく請求できるのか判断できない
  • 請求業務になると強い不安や緊張がある
  • 請求ミスや請求漏れが起こりやすい
  • 入金が止まるリスクを常に意識している

マニュアルを見ながら入力している。前回と同じように設定している。

それでも「これで本当に合っているのか」という不安が消えない、というケースは少なくありません。

なぜ、操作を覚えても不安が消えないのか

この不安は、操作スキルの問題ではありません。

国保連請求ソフトは、「制度を理解していること」を前提に作られています。

  • ソフトは制度判断を代行してくれない
  • 要件を満たしているかどうかは、入力者の判断に委ねられている
  • 加算・減算の評価単位(利用者単位/事業所単位)が画面上では明示されない

特に多いのが、処遇改善加算などを「操作で取るもの」だと誤解したまま進めてしまうケースです。

  • 制度の趣旨や評価構造を整理しないまま
  • 入力方法だけを覚えようとする

この状態では、どれだけ慣れても不安は消えません。

どんなリスクにつながるのか

制度構造を理解しないまま請求を続けると、次のような事態が起こります。

  • 加算申請はしているのに、実際には算定されていない
  • 処遇改善加算が取れず、職員給与に反映できない
  • 支給実績報告が整合せず、提出できなくなる
  • 請求ミスによる入金保留・入金遅延が発生する

さらに悪いケースでは、意図せず「架空請求」と評価されるリスクもゼロではありません。

また、入金が止まることで、結果として、事業自体は黒字でも、資金繰りが回らなくなる。いわゆる黒字倒産の構造に近づいてしまうこともあります。

解決の方向性は「操作」ではない

請求不安を減らすために必要なのは、操作のコツではありません。

  • 請求ソフトを触る前に、制度の評価構造を理解する
  • 加算が「何を評価する制度なのか」を整理する
  • 利用者単位なのか、事業所単位なのかを明確にする
  • 請求作業を「入力業務」ではなく「制度判断」と捉える

特に注意が必要なのは、「慣れてきた時期」です。

慣れた頃ほど、前回踏襲・前年踏襲でズレが固定化しやすくなります。

当事務所のサポート

当事務所では、国保連請求を単なる入力作業として扱いません。

  • 国保連請求に関する制度構造の整理
  • 加算・減算の評価単位の確認
  • 請求内容と制度要件のズレの点検
  • 実績報告・算定状況を前提にした事前整理
  • 入金保留・返戻につながらないための制度確認

阪神間の障害福祉サービス事業所を中心に、「操作は合っているはずなのに不安が消えない」「何が正解か分からないまま請求している」という状態を、制度構造から整理するサポートをしています。

おわりに|「請求が怖い」のは、個人の問題ではない

国保連請求に不安を感じるのは、操作が苦手だからでも、経験が浅いからでもありません。

請求業務は本来、制度要件を理解し、評価構造を判断したうえで行う制度判断そのものです。その判断を、現場の一担当者が一人で背負わされている構造が、不安や緊張を生みやすくしています。

画面の操作が合っているかどうかよりも、「その請求が制度上どう評価されるのか」を整理できているかどうかが重要です。

請求が怖くなる前に、慣れで流してしまう前に、一度立ち止まって制度の目線で確認しておくこと。

それが、入金保留や返戻、意図しない架空請求といった後戻りしにくいリスクを避ける、いちばん現実的な対策になります。

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