行政書士 巽良太事務所

コラム

意図せず「虚偽サビ管」になることも サービス管理責任者の要件確認で見落とされがちなポイント

意図しない「虚偽サビ管」になっていないか ― 要件を満たしている“つもり”が制度違反になるとき ―

現場で起きている困りごと

サービス管理責任者(サビ管)は配置している。 書類も整えているし、特例も使っている。 ところが、後から要件を満たしていないことが判明し、結果として「サビ管不在」と同じ扱いを受けてしまう。

現場としては悪意がない分、「なぜそんな評価になるのか」が分かりにくく、後になって大きな不安や混乱につながりやすい論点です。

なぜ制度上ズレが生じるのか

サビ管要件は、制度の中でも特に構造が複雑です。 経験年数や業務内容、実務経験証明書の書き方まで含めて一つでも前提がずれると、制度上は成立しません。

その中でも、ちらほら見かけられるのが実務経験証明書の日数が足りていないケースです。

一見、十分な経験があるように見えても、制度上のカウントでは実務経験日数が不足しており、結果としてサービス管理責任者要件を満たしていない、という評価になることがあります。

結果として、配置している“つもり”のサビ管が、制度上は最初から無効と評価されてしまいます。

制度上、どんな評価になるのか

要件を満たさないまま取得・配置されたサビ管は、制度上は完全に無効と扱われます。 これは「配置していない」のと同じ評価です。

その結果、

  • サービス管理責任者欠如減算の適用
  • 過去請求分の遡及
  • 返戻対応

といった問題が、まとめて顕在化します。

悪質と判断された場合には、行政対応が長期化することもあります。 「知らなかった」「つもりだった」という事情は、制度上ほとんど考慮されません。

現実的な整理と対策の考え方

重要なのは、サビ管を立てる前と立てた後の両方で、制度要件を一つずつ分解して確認することです。

特に、

  • 実務経験証明書の内容
  • OJT6ヶ月特例の適用条件

この2点は、曖昧な理解のまま進めない必要があります。

また、「今サビ管として配置している人が、制度上も本当に有効なのか」を定期的に点検する視点が、後から問題にならないための現実的な対策になります。

当事務所のサポート

当事務所では、サビ管要件を単にチェックするのではなく、現場でどう判断され、運営指導ではどう評価されるか、という視点で整理します。

具体的には、

  • サビ管要件の事前確認
  • 実務経験の整理
  • 実務経験証明書の記載内容チェック
  • OJT6ヶ月特例の適用可否とリスク整理

阪神間地域(尼崎・伊丹・西宮・宝塚)の障害福祉サービス事業所を中心に、「配置しているつもり」が制度上どう見られるのかを、第三者として冷静に整理する役割を担っています。

おわりに|「悪意がない」ことと「問題がない」ことは別

サビ管要件に関する制度評価は、現場の意図や感覚とは切り離して行われます。

「ちゃんと配置しているつもりだった」「経験も十分あると思っていた」という認識があっても、制度上の前提が一つでも欠けていれば、結果は“無効”と判断されます。

このズレは、日常運営が安定している事業所ほど見えにくく、指摘を受けたときにはすでに修正が難しい局面に入っていることも少なくありません。

だからこそ重要なのは、問題が起きてから慌てて確認することではなく、「今は大丈夫そうな状態」を一度、制度の目線で点検しておくことです。

悪意の有無にかかわらず評価されるのが制度である以上、静かなうちに確認しておくことが、結果として一番のリスク対策になります。

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