良い職員って どんな職員?

良い職員の 定義って?

事業所を運営されている方は、みなさん決まってこうおっしゃいます。

「良い職員に来てほしい!」

でも、良い職員って、いったいどんな職員のことでしょうか。

・面接の翌日から働ける人?
・休まずに出勤してくれる人?
・こちらの言うことにすべて従ってくれる人?

あなたは、どのようにお考えでしょうか。

都合の良い職員? 良い職員?

残念ながら、上記の職員は「都合の良い職員」です。

職員をコマ扱いしていると、上記のような考えに陥りがちです。

では、具体的にはどういった人を「良い職員」と呼ぶのでしょうか。

1.自発的に考えて支援をしてくれる職員
2.全体の輪や雰囲気を重視してくれる職員
3.こちらの言うことを聞き入れてくれる職員
4.率先して生産活動に力を入れてくれる職員

あなたは1~4のうち、どの職員が良い職員だと思われますか?

ぶっちゃけ 
状況によるとしか言えない

身も蓋もないですね!

でも、少しだけでいいので、考えてみていただきたいのです。

例えば、下のA~Dの事業所をご覧ください。

A.事業所全体の経験が浅いため、経験豊富な職員に来てほしい
B.事業所としては安定しているため、現状を維持したい
C.代表の言うことを聞き入れ、右腕として業務を遂行してほしい
D.生産活動に注力し、利用者への給与・工賃を増やしたい

それぞれの事業所で、「良い職員」って、違ってくるように思いませんか?

一言で「良い職員」と言っても、なにが良い職員なのかは事業所や経営者、管理者などによって異なりますよね。

この辺りのイメージが曖昧な方が、実は非常に多いんです。

「良い職員」のイメージが 
曖昧だとどうなる?

まずは、なにを差し置いても「良い職員=来てほしい職員」のイメージを具体的にしなければなりません。

イメージが具体的ではない状態で求人を出しても、まず良い職員からの応募はありません。

なぜなら、良い職員に響く(刺さる)求人を出すことができないからです。

「良い職員がなかなか来ない」と感じているあなた。

今、出している求人を見直してみください。

なんだか「ふわっと」していませんか?

たとえば……

・和気あいあいと仕事ができます
・アットホームな職場です
・障害者の支援をする仕事です

いかがでしょうか。

極端な例ではありますが、こういった求人を出されていませんか?

ふわっとした求人を出すと、ふわっとした人が来ます。

つまり、具体的な考えなどは持っておらず、なんとなく福祉の仕事をしようと思った人が来ます。

すると、どうでしょう。

・やる気が感じられない
・仕事が身に付かない
・利用者さんと友達感覚

こういった人の応募が増えやすくなります。

このような状況、心当たりありませんか?

「思うような人が面接に来ない」

ひょっとしたら、あなたがそんな状況を作ってしまっていたのかもしれません。

イメージは具体的に 
求人も具体的に

求人の内容を具体的なものにすると、いったい何が起こるのでしょうか。

まずは、次の事業所をご覧ください。

【たとえば こんな事業所があるとします】
・就労継続支援B型
・利用者さんの工賃額アップに非常に注力している
・主な生産活動は電子部品の組み立て
・ほぼ毎日、定時で上がることができる
・有給消化率が80%越え
・ITの導入により職員間の情報共有や連携が非常に取りやすい
・職員間の仲が良く、「仲間」として仕事ができている

さて、この事業所の求人を出す場合、あなたならどのように求人を出されますか?

求人案A

・有給消化率80%以上!
・残業もほとんどありません!
だからプライベートの時間もしっかり取れる、働きやすい嬉しい職場です。

求人案B

・ITツールの導入で職員間の連携はバッチリ!
・同じ目的を持つ「仲間」として 一緒にはたらきませんか?
障害福祉の仕事は「人」が大切。だから、「関係をよくすること」を徹底的に追及しています。

求人案C

・障害者の工賃(給料)を少しでも増やす、その一心!
・だから「仕事」に真剣に向き合える職場です!
職員はもちろん、利用者さんも「仕事」を大切にしている事業所です。電子部品などに詳しい方大歓迎!

どのように 感じられましたか?

上記の求人案A~Cは、見る角度が違うだけで、すべて同じ事業所の求人です。

案A~Cをご覧になって、あなたはどのように感じられましたか?

それぞれ、応募者層が大きく異なると思われませんでしたか?

このように、切り口を変え、具体的な言葉を用いることで

「響く(刺さる)相手」がまるっきり違う

といったことが起こるのです。

では一度、それぞれの求人を振り返ってみましょう。

求人案A

◇定時上がり
◇有休消化率が高い

【刺さりそうな人】
・趣味を大切にしている人
・小さい子どもがいる人
・ラクしたい人

求人案B

◇職員間の連携
◇仲間

【刺さりそうな人】
・人間関係を大切にする人
・チームとして仕事がしたい人
・日々に寂しさを感じている人

求人案C

◇工賃向上
◇仕事に真剣に向き合う

【刺さりそうな人】
・仕事に対して真剣な人
・障害者の工賃向上に対する思いが強い人
・融通の利かないド真面目な人

実は 求人情報ってこんなに大切

求人内容が具体的であること。

これが、どれほど重要なことかお分かりいただけたのではないでしょうか。

良い職員(=欲しい人材)に届くメッセージを発信することが大切なのです。

ですから、欲しい人材に合わせて求人の内容を変えることができると理想的です。
(もちろん、嘘はだめですよ。)

まとめ

◇「良い職員」の定義は、法人や事業所ごとに異なる

◇「良い職員」のイメージを具体的することが大事

◇「良い職員」に響く(刺さる)求人を出さないと応募してもらえない

ただなんとなく「良い職員にきてほしい!」と思っているだけでは、理想的な人材採用は叶いません。

いかに「良い職員のイメージを具体的にする」ことができるかが重要です。

当事務所では

・良い職員のイメージを具体的にする
・より採用しやすくなるポイント
・どうすれば職場定着するのか

といったところまでバックアップをいたしております。

他にも、当事務所特製の「良い職員を採用するためのワークシート」もご用意しております。

私の失敗経験人材採用のプロの知見をふんだんに盛り込んだワークシートです。
(お問い合わせをくださった方限定でお渡しいたしております。)

人材採用の困りごとを「本気で解決したい!」とお考えでしたら、ぜひお問い合わせください。

ワークシートをご希望される場合は
・法人名称
・事業所名称
・ご担当者様氏名

上記3点を記載の上
「ワークシート希望」の旨を記載し、お問い合わせください。